Monthly Archives: 10月, 2012
柄になく語ってみるリーダーシップ云々
ハロウィーンだというのに気分が乗らないのは、キャンパスを震撼させた訃報のせいだろうか。
リーダーシップについて語るのと聞くのと自分でやるのとでは、三千世界のごとき距離があると今更ながら思う。もうなんていうか、素人にとっての一輪車に近い。ナチュラルに2,3回で乗りこなせるバランス感覚の強者もいるだろうが、ほとんどの人間はセオリーをいくら聞いても語っても、サドルに乗ってペダル踏んですっ転んでを繰り返してComfortableになるのではないか。
というわけで、一晴はすっ転びっぱなしです。
Sandy Stormが吹き荒れているというのに
ツイート クラスメイトは喜色満面。予定されていたDMDの試験が延期になってしまったからだ。よし!これで飲めるぞー!とヤケっぱちなコメントがFacebookを賑わせたが、「試験が終わって快感な日々」が2日ほど遅れるというネ [...]
生きた英語の身につけ方は、なるなるグミの実に近い。
実はいま、MBAの同級生の日本人で、英語圏生活経験がない方たちのLIVEコミュ力上達対策委員会を勝手に立ち上げている。
私も7年前、日本国内でやれるだけのことをやったつもりで渡米したのに(TOEFLほぼ満点で、教会などでは英語で喋れる友だちもいたのに)、LIVEモードではどれだけ力不足か痛感しそれから意識的に鍛えた経験があるので、とても他人事とは思えないからだ。
英語力はあるのに、英語圏LIVEコミュ経験がない人の特徴は、こんな感じ。
① 授業や講演は、たまーに単語がわからない程度だがほぼ理解できている。
② なのに、クラスメイトやチームメイト同士の会話がわからない。
③ 笑いのツボはもっとわからない。だから、皆が笑ってるとこで取り残される。
④ こちらがジョークを言っても理解されない。
⑤ こちらが伝えたいことを、2,3回言い直さないとわかってもらえない。
⑥ なので、総合的に世間話が難しい。
嗚呼木曜の夜
ツイート まさにこんな気分。
エンロン事件と倫理
今週はSIP Weekといって、通常授業ではなくビジネス倫理やイノベーションやリーダーシップについてちょっと考えようキャンペーン的な授業だけが行われる週。ちなみに毎セメやっている。
そこで、MBA一年生は必修でエンロン事件の全貌をドキュメントした映画を通して己の経験について考え、将来「あなたなら、どうする?」を突き詰める!という授業だったんだが、まずこの映画で描かれているエンロン事件の全貌が半端ない。こっからちょっとわざと崩し言葉で書きます。映画は Enron–The Smartest Guys in the Roomというやつです。観て損はありません。
スキャンダルの有名な部分は飛ばしなんだが、もう飛ばしとかいう問題じゃない気がする。例えば、オリンパスの飛ばし事件は記憶に新しいが、なんかもうこれは次元が違。すごい無理やりな説明をするなら、「カメラ売ってきた会社がカメラ売れなくなったから粉飾決算(英語ではcook the book)しました」というのと、「巨大企業が一応エネルギーやってるはずなんだけどふた開けてみればビジネスそのものに実態はなくて不正会計操作だけで超儲けてました」というのの違い。
偏食王のいる空間
約二ヶ月ぶりに、偏食王がPal Altoから訪ねてきた。
三年近くものすごく近くにいたのに、たったの二ヶ月がどんだけ寂しかったのか、先方の顔を見て気づいたり、過度に眩い婚約の象徴を手渡され、文字通り目が眩みそうになったり、いろいろ感情的な週末となる。永遠に輝くあれについては、当初は 「なんか結婚税みたいだよね 」とか、「あれだけのキャッシュでいったいIPad何枚買えるんだ」とか、結構格好つけてぼやいていたのに、実際手にしてみると理屈ではない何かを感じる。
試験終了&プロジェクト開始!
試験はまあその、よく中高生の試験後に我々の世代では「色んな意味で終わった…」とつぶやくのが流行っていたけれど、まさにそんな気分。でも、MITは試験成績があまり重視されず、評価も甘く、就活にも(金融志望でなければ)そんなに影響しないので、なんだか試験勉強自体がMBA生であることの税務みたいな感覚である。
試験後、とりあえず「今度からあんまし真剣に試験勉強することはやめよ」と思った。MBA生である時間がこの空間では一番大事な資源であるとするなら、試験勉強は機会費用が高すぎる。
ところで前に、某新星スタートアップとがちでプロジェクトをすることになったと書いたが、色々紆余曲折あってチームが再編成され、そこにルーク氏が加わった。
MBAの授業、なんか思ったより刺激されてないんでしょ?じゃ私と本物のプロジェクトやろうよ?
とカマをかけたら、本当に乗ってきたのだ。わーい。
【宣伝】社会起業家クラスメイトの素敵なベルト屋さん
みっどタームも佳境、他のClubやプロジェクトはもっと佳境なので、ちょこっと宣伝だけしてみる。
同じOceanではないが、ライアン君の友達のダニエル氏が立ち上げた西アフリカ、シエラレオネ共和国の海岸でローカルソーシングしているおしゃれなベルト屋さんである。
見ての通り、結構きれいで、まだ資金集めの段階なので誰ももっていなさそう感がいい。
ビデオでも語っているが、ベルトもバックルも、その海岸地区の人々の雇用創出に貢献しており、材料もすべてその地区から調達している。バックルに至っては、身体障害者を優先的に雇い入れている。そして、世界に通じるクオリティにするために、1年を費やしたそうだ。
普通のベルトは1本$30なんだが、$110で5本という割引もあり、さらには$270で「あなたの名前のついたブランドラインをイチから作ります」・・・これはすごい。発想がスマートだ。なかなかプレゼント出来るものではないので、彼女にいかが?
ちなみに私は普通に買う予定なんだが、どれにしようか本気で迷い中。
日本にも送料$12で発送できます。
よろしかったら、ぜひ。
みっどターム前夜
ああ、すごく書きたいのに書けないことが溜まっていく。
あ、いえ、パーソナルライフはとても順調です。偏食王が今週末遊びにきてくれたりする予定だし、金曜はHBSの友達に誘われてクロスドレッシングのパーティだし、来週はリーダーシップやイノベーションをなんちゃらする週なので特に授業がないし、いろいろ楽しみなことが多い。
人生と決断とルーク氏祭り。
今日はいろいろドラマチックだった。
まず、金曜ということでキャリア関係の話を聞くのが慣例なんだけど、組織論の教授が人生とキャリアとバランスの選択の濃い話をしてくれて、しんみりする。
そして、もうすぐ中間試験なので真面目にRecitationに出てみたり、経済の問題って意外と苦にならないなとありがたい発見をしてみたり。
そこまではよかったんだが、そっから少し、人生で久々に怒り心頭になるような出来事が起き、今やっているプロジェクトについてかなり重要な決定をしなければいけなくなった。
決断次第では、ステークホルダーを全員ハッピーにはできない、ちょっとセンシティブな決定を怒り心頭の状態でしてはいけないと思い、なんとかクールダウンを図っていたところ、思いついたのがルーク氏の存在であった。思うに、彼は浮世離れしている分、人生のプライオリティについて誰よりも周りに左右されることなく、考えることができる人物だ。何か決断をする際、わかりきっているPerspective以外のなにか大事なものを気づかせてくれる気がして、私は彼の携帯の番号を押した。
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