試験はまあその、よく中高生の試験後に我々の世代では「色んな意味で終わった…」とつぶやくのが流行っていたけれど、まさにそんな気分。でも、MITは試験成績があまり重視されず、評価も甘く、就活にも(金融志望でなければ)そんなに影響しないので、なんだか試験勉強自体がMBA生であることの税務みたいな感覚である。
試験後、とりあえず「今度からあんまし真剣に試験勉強することはやめよ」と思った。MBA生である時間がこの空間では一番大事な資源であるとするなら、試験勉強は機会費用が高すぎる。
ところで前に、某新星スタートアップとがちでプロジェクトをすることになったと書いたが、色々紆余曲折あってチームが再編成され、そこにルーク氏が加わった。
MBAの授業、なんか思ったより刺激されてないんでしょ?じゃ私と本物のプロジェクトやろうよ?
とカマをかけたら、本当に乗ってきたのだ。わーい。
渉外のプロ(ていうかまあ、アントレだからなんだけど)から学ぶことも、テック産業から学ぶことも多く、その上でバリューを出せるのか本当に挑戦フェーズだけど、人生でこれほどポジティブな意味でやる気になることも珍しいので頑張ってみる。あと、難しいレベルのリーダーシップ経験が比較的乏しい私にはなかなか刺激的な仕様になっているのでそこも楽しみだ。
で、今さっきミーティングをしたんだが、まず諸事情で色んなシリコンバレー系のスタートアップをインタビューせねばならず、
私「よろし。ではインタビューガイドとか作ろうか。そもそもどうやってこのしゃちょーさんたちにメール書こうか。どうする?まあ実際サンフランシスコまで行けるわけでなし」
と、ブレスト的に適当に話を振ったら、
ルーク氏「どうして会いに行けないと決めつけるんだい?経験上、『MITの起業志望の学生です。来週末、ちょっと経験をお聞かせいただきたいのですがご都合は』なんてメールを流したら「はるばるうちまで来てくれた」ってことで、かなり優先的に会ってくれるし、そこで築いた関係はうまくすれば一生ものだ」
唸るしかない。ここは己の発想の狭さを嘆くべきなのか。私は結構幼い時から世界を見てきたつもりで、見識の狭さから色んなことを決めつけて損するのは常々もったいないと他人に対して思ってきたわけなんだが、彼のような人から見れば、私は見えぬ観念に縛られて成功へのいくつかの道を遮断している愚か者なのかもしれない。経済のあれでいうなら、DWLだらけなんだろう。
でも、ここはポジティブに行こう。まずE&Iでもないのに、シリコンバレーの旅に行けることになったよ!
追記:
このブログを読んでくれていて、かつ一緒に組むことになったクラスメイトの某ガバメント系銀行のお兄さんをルーク氏に会わせる時、「このひとはLoan Shark(高利貸し)ですw」とひどく悪ノリな紹介をしてしまった(もちろんLoanしか合ってないのは承知)。さすがのルーク氏も「まじか!」と瞳孔を開き、お兄さんはもちろん「いやいやとんでもない、ていうか逆です。弊社はですね・・・」とまたひとつ賢くなるような話を聞かせてくれた。私は前からIce Breaker で極端な話をするのが好きで、盛り上がったのはよかったんだが、この場を借りてちょっと謝罪してみる。すんまそん。
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