Core Teamの鬱屈(愚痴投稿)


経済のケースがものすごくうざくて気がついたら更新できてなかった件。

アルミの値段が下がりまくり、政治不安もある中で大きなアルミ精錬工場を建てるか否か、経済理論を使ってReasoningして出すチームのケースがあったんだが、93年とかのケースなので、アルミ精錬業者(原料から精錬するやつ)がその後次々と潰れてったことを鑑みると、答えが否なのははじめからわかっている。私がこんなにうざい!と連発しているのは、そもそもミクロ経済の理論だけで、数字をモデルに入れただけでそんな判断(資本投資だけで当時の$16億ドル!)していいわけないだろという常識を考えてのことである。Feasibility Studyでもそんなことしないだろ普通・・・。

DMDなんかは一応、「モデリングした結果、数字では一応ここらへんだけど、期待コストが$50と$100のオプションがあって、$50は半分だけど顧客の信頼を大幅に失うリスクがあり、$100の場合は確実、なんて場合は後者を選ぶってのもありなのよねー」と、モデルの外の判断を持ち込むことが授業開始当時から指摘されているが、これに至っては、「ほらデータあげるから、Demand曲線とSupply曲線書いてみてー。それで答え出してみてー」で終わりだし・・・。

チーム内でも、「みんなが同じ理解度でミーティングに臨んでいるという前提で、意見交換しながら問題をすすめる」スタイルが非効率すぎるということをとりあえず指摘した。授業前に必ず読むべきケースでさえ、全く読めずに出席するのなんか、MBA生にとってはザラであるのにチームミーティングでそれがないと誰が言い切れよう。集まった人々の理解度バラバラでファクト・チェックにも時間を食ってしまった。あと、全体的に大人が多いチームだが、一部がヒートアップすると発言Air time重視、内容軽視なのが約1.5名いて、残りは優しすぎてそれを指摘できない。

課題は無事になんとかなったが、ミーティング終了後、「これはよくないんでないか」と何人かと残って建設的な?愚痴大会。

私はもう、ヒートアップしすぎた無駄議論がまだ頭をがんがん言わせている状態にFed up(うんざり)していたため、姉御に

「もうケースだからってとりあえず全員集まるのやめようぜ。7人が同時に同じ課題に向かってピーチクパーチクあーでもないこーでもない言ってる上に人の話聞かない前提なのは絶対に良策ではない」

と言ってしまった。姉御は基本姿勢が「全員集まってる状態のほうが全員分の学びを保証できるからFace time重視」なんだが、彼女も彼女なりにうんざりしてたとこもあるのでちゃんと会議しようってことに。また会議かよ・・・(><)

ルーク氏も結構空気読むタイプで(ほんとは面白いから読んで欲しくないんだが)、ケースの争点になってるとこにはなるべく近づかず(もう何人かヒートアップしてるし)、「Writeupやるよじゃあ」みたいな居心地のいいポジションを早々に確保して、言いたいことがあっても「これはみんながやりたいことの延長上にある意見ではないので」とあまり積極的に言わない。

プラクティカルな解決法としては、各課題にローテーション式でリーダーを作り、リーダーはそのプロジェクトだけはよく読み込み、他はその指揮に従って協力的に仕事を分けるのがいいのではということになった。メンタル的にもリーダーポジションがいる方が発言と議論をコントロールしやすい気がするのでとりあえず賛成。おっさんくさい言い方だけど、重要決定事項会議の根回しって便利だな!ということに気づく。学業でも会社でも政治的な場面に行き合わせることが少なかったので今更なんだけど。

今のところ、私が最も引っかかっているのは、学び重視の学びってなんぞや、ってこと。私やメンハズちゃんは、高校大学までアジアだったので、反復練習と試験対策がどうしても本能的に焦点にくる。用意されている課題上の「正しい答え」に行き着こうとする力が、頭のどこかで働いている。けれど、私はそれが学びだとはどうしても思えない。

帰り道、ルーク氏に言ってみた。「私やメンハズは大学を出てからまだ就業歴が3年未満。業界も結構狭めで、見てる世界は差はあるけどビジネス上はたいしたことがない。このままMBAが用意する授業や課題を順調にこなして卒業したら、one of those worthless MBAになる可能性がものすごくある。だから、特に根拠がないのに自信満々でなんか違うこと言ってると思ったらお願いだから黙らせて

ルーク氏は可笑しそうに笑い、たしかにそう思う瞬間もあるが、基本的に課題には違和感を覚えっぱなしなんだそうだ。長期的に考えてビジネスにとって一番いい方法は、DMDや経済で割り出される短期的に一番ハイコストな選択であることが多い。例えば、DMDの航空会社の話でも、ルーク氏に選択権があるのなら、空港に足止めされた客全員をビジネスかファーストにアップグレードした上で他社の飛行機だろうが自社だろうが関係なく目的地に飛ばす、らしい。ロジックツリーの一番最初のブランチはコスト最小化ではなく顧客満足度最大化である。だって、部品が壊れたり天候が悪かったりするのは航空会社のせいじゃないけど、顧客が時間通りに飛べなかったり必要以上に待つはめになるのは割りと航空会社のせいだからだ。

「ではどうしてそれを言わないのさ?」

「だって人々は、自分がマネジャーだったらどうするか、ってのではなく課題の正解を探してるんだもん」

でもMBA来て本当に得るべき学びがあるとしたら、それは前者だよね。私はWorthlessなMBAになりたくないのでちゃんとほんとの世界で起こってることを教えてよと念を押しておいた。

さてこれからチームミーティングだよ・・・!

Sound HorizonをがんがんBlastしながら数学系の問題をやるのは楽しい(追記あり)。


タイトルは内容と関係ありませんw

毎日絶賛青春中。本物の青春時代もあまりはっちゃけるタイプではなかったんだが、その反省も活かしてます。

またまたお馴染みのルーク氏ネタであれなんだが、今日ランチに再びたまたま座ってたら、彼のビジネスの話になり、会計ファームの粗利が9割5分だからニッチ分野で小さな会社をつくり、値段を大手の6-7割にしてニッチ層の客を奪うのは実はそんなに難しくないよとまた黒いアドバイスをくれた。

そういえばBig4の監査やら税務は、移転価格のような一般的でない分野は置いておいて、日系プラクティスに限って言えば「Big4などではないが全国区の日本語がしゃべれる超安いファーム」に客を取られている現象があったが、あれも色んな日本企業の米国子会社に駐在しているエクゼクティブが日本語を解する会計サービス・プロバイダーを欲していて、そのニッチに付け込んだものだろう。

ところで、ルーク氏は社員200人くらいまで増えた会社を売っぱらって、新たなビジネスパートナーを探しにSloanに来ているわけなんだが、この前Communication lab(スピーチの練習をするやつ)で即興スピーチをしたとき、

「僕は御存知の通り会社を経営してたんだが、いろんな人に認めて欲しくてクライアントのアドバイザリーボードを作ったりしてたんだけど、浅はかな選択だったと思う。実際それがビジネスを売ってここに来る遠因になったりしたんだけど、これだけは覚えておいてほしい。クライアントは君の友達じゃないぞ!」

まあそりゃ、友達だ!って明言するビジネスパーソンはそんなにいないだろうけどさ。一般論と違って痛い目に遭いながら覚えた理屈は重みが違うなと思い、「そういやその話をくわしく聞きたいんだがどうしたんだ」と振ってみた。

ルーク氏のビジネスパートナーは彼より20歳年長の親戚筋のおっさんで、ビジネスを成長させたいルーク氏に対しある程度大きくしたあとにすぐ守り体制に入り、その意見が合わなかったという話は前から聞いていたが、実はおっさんは影で一部の客とインドのマネジャーたちを抱き込んで分離独立を画策していたらしく、そのクーデター会議中にルーク氏が踏み込んで阻止したり(!)みたいなドラマちっくなことを経て最後にルーク氏が「もうおまいら勝手にせい」とwalk awayしたんだとか。

そいつはお疲れ様でした。でも、親戚って・・・わざわざ親戚をビジネスパートナーにしたのにどうしてそうなった・・・、って言ったら、

ビジネスパートナーはね、これは結婚にも言えることなんだけど、絶対最後には収集つかないレベルまで悪化する。ハッピーエンドは存在しない。一度ならず、ビジネスパートナーは憎むべき相手になるね。お互いの意見が一致しなくても、収入源はつながっていて財布は繋がってないしね。だから、これは僕のTake awayだけど、

ビジネスパートナーは、最終的に憎んでも自分が傷つかない相手にしないといけない。親子兄弟配偶者や親友なんかは絶対にやめた方がいい。最後までには色々失ってしまってるから。

ルーク氏は、結婚10年目でもある。このアドバイスは、いろんな意味で重い。

「それは理解したが、結婚にあてはめるのはシニカルすぎないか?」

「いや、婚姻に対してはそこまでシニカルじゃないが(笑)、ビジネスパートナーのほうがどう考えても距離感あるしね。財布が一緒じゃないのは大きいよ」

そういえば、私も、偏食王と結婚することに決めたのは血の勢いでも激情でもなく、「愛だの恋だの取っ払っても一緒に生きてて楽しい上に何かあってもお互いを信じて冷静に対応できそう」が結構重要だった気がする。ビジネスパートナーどころじゃなく、婚姻は超長期的なコミットメントなのでリスクも退路も考えた上に納得する相手を選べってことだなと納得した。

オペレーションのケース終了。ふう。


アンクリエイティブなタイトルでごめんなさいな。

昨日苦しんでいたOperationの課題は結局もんのすごいギリギリで提出できて、めでたしめでたし。ちなみにCaseは200年の歴史を持つボストンの大病院のめちゃくちゃ非効率な手術前検診の問題をなんとかしようって話。まず、200年の歴史を持つ病院ってのがすごいんだよな。嘉慶帝の時代だよだって!

で、その病院ではものすごくハイクオリティな医療を受けることができるのだけれど、手術前検診(麻酔医が必要な情報を集めるやつで、これがないと死亡率が高くなる)に関しては「4時間も病院にいてそのうち2時間は待ち時間」で、患者の不満も溜まっていた。で、ナースや医者や患者に何が悪いのか聞いてみたら「検診室が足りない」「ナースや医者が足りない」、という。でも、そのプロセスをよく見てみると、まずすべての記録が紙ベースで行われていて(*2009年のケースです)、誰が誰の担当になるかはひとりふたりのナースがすべての情報が記載された紙バインダーを持って病院を駆けまわり、更に特定の専門性を持つナースがとりあえず5人しかおらず、患者のインフローが明らかにキャパシティを上回っていて、ナースも医者も自己流な診断の仕方をしていて時間もばらばら。

明らかに変えるとこは病室の数ではない。けれども。

「これを、『ばかじゃないの』って態度で判断しても、何も成し得ない」とLevi教授はいう。

そして、こんな話をしてくれた。基本的に、どっかの業種で何かの業務が上手くいっていない場合、実はオペレーションに問題があっても誰も本人たちは気づかないことが多い。それを理解しないまま数字だけ公式に叩き込んできれいなパワポつくってかっこつけながらプレゼンしても何も変えられないんだ覚えておけ。

すべてが終わったあと、来週も宿題あるからいつまでに集まろうかとチームメイトと話していたら、都合が微妙にあわない。月曜夜は、EM trackの集まりがあるんだが、私はEM Trackをドロップしようかちょっと考え中だからだ。

I think I’m gonna know whether to drop the f**king EM Track by next Monday.

と、いつもの口調で言ったら、チームメイトのライアン君(BCG出身のアントレ志望)が爆笑しだして、

「ちょwwwなんでこの子はこんなフツーの口調で DEAD PUNをぶちこむんだ!今ほんとにその口で言ったのか確認したくなるよーなことを本気ともつかん調子でさあwww」

彼に言わせると、私は「あ、ちょっと買い物行ってくる」ていうのと同じ事務的な調子で「買い物ついでにジャックナイフを購入してお前の○○をXXしてやるからそのつもりで」とか言ってるのと同じくらいRidiculousなんだそうだ。

とにかく毎日楽しい。

グループ課題の愚痴とかClubとか。


昨日はいろいろ苦労した。Operation Managementのグループ課題(成績の15%)が水曜提出なのに、月曜になってもチームメイトが捕まらないのだ。

チームメイト①はさわやかなおにーさんで、偏食王と同じコンサル会社でもある。卒業後は会社に戻らず起業を考えているのでE&Iトラックとかいろいろ忙しい。月曜はユダヤ人のお正月だったので堂々と授業をスルー、先週はうっかり授業をスルーと全部で4回しか授業ないのに2回もスルーしてるので大事なコンセプトをやってない。で、月曜夜にコンタクトしたら「今からNYから帰るところ」と聞いてぶっ飛んでしまった・・・大丈夫なのだろうか。

チームメイト②はMITのアングラでたまたまSloan授業をとっている子なんだがもうすぐ卒業なので全体的にものすごくやる気がない。こちらは普通に捕まらない。

Operationの知識皆無ながら授業だけを頼りにえっちらおっちら作業し、チームメイト①を無理やり招集して出来るところまでやろうと悲壮な決意をしたら、なんとチームメイト①はCapacity計算とかOperation最適化とか、そういうのが本職で、ケースと授業ノートをさくっと読み終わったあとに「普通にこことこれをこうすればいいんだよね」なんてノリで、さくっといろんな問題を解決してしまった。なるほど本職だとこんなにすごいのか。

ちょっと凹みかけたんだが、彼は悠々と私の猫を撫でつつ、シラバスを読みながら「あ、来週のケースってこれ、俺が実際に担当したやつだ!」という具合なので、たぶんクラスでもOperation偏差値がめちゃくちゃ高い方なんだろう。ちょうどいいから色々教えてもらうので決定。雨降って地固まる。

今日も、もうひと頑張りっと。

Clubについては、Education Clubにも入ったんだけど、とりあえず時間がないのでこれを見てください。サイコーです。

ボストン飲茶会事件と宿題の収束傾向。


記事にはあまり関係ないが、アマゾンで16ドルで買った炻器のティーポット。1Lくらいなんだが、陶器より軽く、保温性が高く、さらに見ての通りの美しさなので、茶葉狂徒牛飲派としては最高の逸品。ちなみに、牛飲とは(カフェイン目当て)でお茶やコーヒーをがぶ飲みするという意味。

古賀さんがやってるボストン飲茶会事件に飛び入りみたく参加してきてしまった。まず、こんなイカしすぎているタイトルのイベントがあったら、参加しない選択肢がない。

御多分にもれず、私も『愛の日記』のファンである。日本人のMBA受験生なら、たいていは受験期に志望校の人がやってるMBAブログを読んだりして現実逃避情報収集するのが普通だと思うが、MBA話だけでなく時に抱腹絶倒(すし太郎ではエッセイを書いていた今はなきLGBT本屋の喫茶店で盛大にいろいろ噴いた)、時にうるっと来るこの感じは他にまず、ない。なのでSloanに進学が決まった後も通い続け、Betsyの話のあたりでは、自分も婚約したばかりというタイミングがあって涙腺が決壊したり。普通に人生や進路の話でも、彼の出す結論はいつもすっきり明確、なのにそこで突き放すのではなく、どこか優しさにあふれた口調で懇切丁寧に解説してくれている。私も氏の言葉を参考にして、いつも困る主に日本人からの「なんでMBA?」「なんでアメリカ?」エトセトラの質問は不まじめに切り返すことにしている。

「どうしてMBAに行こうと思ったんですか?」
「君が高卒で働かずに大学に行ってんのとほぼ同じ理由よ。その方が選択肢増えて楽しいからに決まってるじゃない」

結果、飲茶はとても美味しく、参加者のボストンに住むMBAや研究者やプロフェッショナルの幅の広さにひたすら驚き、どさくさにまぎれて友達を作り(なんとご近所さんも結構いらっしゃる。East Cambridge界隈なんだが)ブログの宣伝をし、また世界の狭さに気付かされたりする。脳科学の話なんかしたの、何年ぶりだろう。

面白かったのが、ボストンの語学学校に通う、超やる気のある日本の大学生が5人くらい参加していたこと。話してみると、夢や希望に満ちあふれていて、かつそのための努力も惜しまない様子。自分が大学生の頃はもっとうらぶれていた気がするのでひたすらまぶしい。あまりにまぶしいので、思わず「そんなにやる気があるのなら日本へ帰らずここで大学へいきたまえ!」とシャウトしてしまった。それなりにmake senseだと自分では思うんだが、よく考えてみたら古賀さんの後輩に中退を薦めていることになってしまった。嗚呼。

その後はUneventfulで、ひたすら宿題を終わらせることに集中し今に至る。

旧友とHOMEと家族概念と教育と・・・宿題。笑。


昨日は宿題も簡単だし(経済と会計なので過去の貯金。DMDも実は過去の貯金?)、さっさとやってマサチューセッツ州のIDをいい加減取りに行ったり(でないと酒飲みのシチュエーションでいちいちパスポートを出すハメになる)、大学時代の親友で、ボストンでたまたま働いてるのに再会したり、いろいろあったんだけど気がついたら寝落ちしてて書くの忘れたw

大学時代の親友は北京ネイティブ。チャイ語で会話するときはがちべらんめえ(北京アクセントを説明するとき、べらんめえというのがいつもしっくり来ると思ってる)。Duke大と北京大同時合格するような超エリートで、大学卒業後もまっすぐ某ウォール街投資銀行へ行き(2009年卒業なのに!)、投資銀行からPEへとまたすんなり転向できて、傍から見ると成功してるんだが、なにか物足りないらしく、北京へ帰りたいという。

私「なんで?帰ったら二度とこっちに来れなくなるよ」
彼「かまうもんかい。結局は故郷がいい」

彼との会話は英語なんだが、故郷というのはHOMEで表現された。

私はHOMEとか言われると正直困る。アイデンティティ・クライシスとか青少年期に乗り越えるべき問題が残留しているわけではなく、単純にそんなものはない。生まれた所が寒すぎて祖父母はリゾート地へ引っ越してしまったし、祖父母以外のアクティブな親戚はいない。リゾート地には12歳の頃から毎年祖父母の顔くらい見に行っているが、地域に根ざした付き合いは皆無だ。そこで出会った叔父の元同僚の息子(カナダ移民)とは恋人だったこともあって少しはあの地にも意味があるかなと思った時期もあったが、現在は顔も見たくないのでチャラである。

日本に至っては、小学校時代に住んだ東京23区西南部には黒歴史しかないし、唯一母校と思っていた日能研大森校は統廃合されてしまったし、両親が中高近辺に買った家は大学行く前から6年住んだけど、中高時代の友達は私立なため皆家がぜんぜん近くないので地域性は皆無である。隣近所の名前すら知らない。

渡米してからは、Dukeの微妙な寮が毎年変わるため論外で、Scott君と偏食王とかなり居心地よく住んだAtlantaの家が(3年くらいしか住んでないのに)、なんかもう自分の家!な気がしてくる。でも、私がいた部屋には今、早寝早起きな高校教師の女性が住んでいてScott君にごはんとか作ってくれるわけじゃないらしい。この前彼に、ああ寂しいよとつぶやいたら、僕も寂しいと返してくれた。しかし彼は今、ナタリーポートマン(の幼少期)似の婚約者と毎週会える距離にいて、一緒に子猫も飼い始めたらしいのでとても幸せそうだ。

いずれにせよ、Scott君はベストフレンドみたいな位置というよりは、擬似親戚、というに近い。今度からそう呼ばせてもらおう。いとこ養子とでもいいのか?w

養子といえば、この前某クラスメイトに兄弟とかいるのか、いいなとぼやいたら、「五人兄弟の長男だけど、俺の下の四人は全員養子」と衝撃(だったのは私だけで、本人にしてみれば普通の)告白をされてしまった。私の知る非米国人の養子ケースは、優秀な大学生だったひとり娘を不幸な事故でなくして朦朧としていたときに女の子の赤ちゃんをReplacement(なのかは争点があるが)ぽくもらってきたファミリーフレンドで、「自分の子供+養子」という発想はなかなかない。

彼の弟妹4人は全員、里親システムから迎えたらしく、虐待や不安定さ(施設と違って容量が少ないので子供が里親都合でよく入れ替わる)で悪名高いシステムについては、いろんな人から「施設のがマシなんじゃないの」と言われている。実際、下の方の子たちは、彼の家に迎えられる前、まだ幼児だったのに里親に骨を折られていたりしたそうだ。彼の母もそのシステムのサバイバーなので、「自分の子も産んだし、これ以上は、温かい家を既に必要としている子供たちを養子にしよう」ということになったらしい。この考え方の人々は、多数派とは言わないが一般的ではあるとか。

でも、虐待が蔓延っている米国の里親システムから実際に養子を迎えるためには厳しい審査を通過せねばならず、数年の歳月と真っ白の経歴と(例えば立ちションレベルの軽犯罪歴もアウト)が要求される。国内の善良な市民もたまに審査をパス出来ず(もちろん他の理由もあるが)、中国や韓国から、例えば貧しい農家などで生まれた望まれぬ女の子などを遠路はるばる迎えてきたりして、そういう子が成長して偏食王のコンサルファームの同期になってたり、私のSloanの先輩になっていたりする(もちろん聞くに堪えないほどこじれたケースもあるが)。

一部の米国で親になる人たちにとって、子供は自分の命の延長でも投影でもなく、18歳まで家で成長を手助けし喜びを与えられる対象、たいてい寮生活になる大学以降は物理的に(ケースによっては経済的にも)独立して、どこか大人同士の友達みたいな対象であることがある。子供の人生は子供のもの。大人になると言い方は悪いが、どうせ「仲の良い他人」ぽくなるので、生物学的にに自分の子かどうか気にしない人が大量にいる文化なんだろう。

調子に乗って書いてしまったが、気がついたらElectiveのOperation Managementの課題が水曜Dueなので今日はこれから結局宿題だらけ…。

Kendall近くにOpenしたレストラン。量は少ないが、味は美味しい。

愛すべきSloanな日々


80年代をテーマにしたパーティには、こういう格好で参加するものなのだ。

「タイトル未定」で一度無理やり更新した記事です。下の方に追記あり。

今日はなかなか楽しい日だったので、久々に真面目に書こう。Readingだって?そんなんどうにでもなってしまえ(昨日、かっちり系科目の教科書は読まなくてもなんとかなることが判明したことを踏まえての発言。せっかく買ったのでケースはちゃんと読みます)。

まず、朝からDMD。皆で色々頑張った成果物を提出して一件落着。あとで聞いた話だが、あの航空会社のケースはチーム・ビルディングの一貫として認識されており、だからこそ、わざと曖昧で難しく考えればいくらでも難しくなる仕様になっているらしい。薄々感づいていたと思われるうちのチームはいろいろ合わせて一緒に5時間くらい過ごしてしまったが、15時間費やしたところもあるらしいのでそこはご愛嬌。

普通に二項分布とかを楽しく学習しながら気づいたんだが、Rudin教授は経済・会計・DMDとかっちりした科目三本の中で、一番教え方が上手い。この教授は小柄な若い女性で、自称「あなたがたがここで出会う中で一番怖くない教授」。最初の授業から「この科目が簡単な人もいれば難しい人もいるのは重々承知しているつもりなので、アホ質問大歓迎です!ていうか、私頭悪いから学生の頃はよくアホ質問したものだわあ」なんていう自虐系ジョークが持ちネタ。20分で教えられる内容(板書、説明、例題解くまでという意味で)を、色々工夫して皆が直感的に理解できるように40分くらい掛ける気合を持つ。

これは愚痴だが、米国有名大学の教授は、大阪の小学生と不思議な共通点がある。「おもろないねん!」って言われたくないのだ。しかも、米大学生はたいていの一方的な授業に対して「おもろない」と言う。余程全体的に飽きさせないほど素晴らしい内容で構成されていて聞く人の内面を揺さぶるスピーチ(それこそジョブスみたいな)か、スラングなどにまみれているコメディーショーみたいなやつでないと、教授が全部喋る授業はつまらないのだ。

なので、それを解消するために、何か重要なコンセプトを教える際、ゲームしたり立ったり座ったり身近な例題で皆を飽きさせない用努力している人々が何人かいるんだが、そのテクニックはは結構落とし穴でもある。例題やゲーム中に張った伏線を回収して上手く教えようとしているコンセプトに結び付けないと、結構空回りしてしまうのだ。つまり、ゲームとか例題におぼれて、オチの皆が理解すべき所を混乱させてしまうパターンである。

「あの先生達、ぜんぜん伏線回収できてないんだけど、教え方としてどうなのよそれ」とチームミィーティングで愚痴ったら、
「まあそう言わずに。ポジティブ姿勢で行こうぜ。まだ授業一回目じゃないか」とルーク氏にたしなめられた。

まあそれもそうだと今朝また、経済と会計の二本立てを受けてきたんだが、なるほど彼の言うことは一理ある。

経済の教授は伏線回収が下手ながらも(今のところ成功率が約7割)、至極楽しい例を七面倒な経済コンセプトに当てはめてくれている。

会計に至っては、バランスシートの概念だけを説明するために、ダブルエントリーさえ教えず、ひたすら直感的なモデルを採用して会計の概念がない同級生には大モテだ。何人か、私がCPAだと知ってるアントレガイたちが「会計とかまじやってらんねー」みたいな携帯メールをくれたけど、そのうちプライベートセッションなんかをやる日が来るんだろうか。

更に夜はアントレ友(ルーク氏みたいに既に成功してるせいか飄々してる人ではなく、これからだ!と野望に満ちているタイプ)に誘われてアントレ推奨のイベントに参加。タダ飯につられて行ったようなものだが、なんとJo Ito登場。元上司さんが彼のことを相当あれこれ言っていたので興奮してみる。

プレゼン自体はものすごく新鮮だった。なにせ、明らかにターゲットオーディエンスが私ではないのだ。コードを書いて、いくらか出来てても駄目そうなら全部捨ててイチからやり直せといつも投資先に言っている話とか、VCはEvilなのもサイコーなのもいるとか。なんかもう、視点がとりあえず違うのである。具体的な内容ではなく、Perspectiveの違いが新鮮。こう生きている人間もいるのだなと。コードとアントレとビジネスとVCとラーメンとIphoneと沢山の開発仲間との未来とに囲まれて生きている人々が確実にMITにはいて、おのれはいまいち参加できるレベルではないけれど視野が広がったというよりこじ開けられた気分。

その次の夜(つまり今夜)はC-functionの80年代パーティで、皆80年代のアホなコスプレをして(写真参照)、とりあえず飲んで踊るやつである。米では、80年代をモチーフにしたパーティが割りと一般的で、現在の高校生、つまり80年代には生まれても居なかった面々ですら結構楽しく興じるらしい。

ケンブリッジにある安い服屋で$12のそれっぽい花柄のワンピース(質の悪いポリエステルかつ、赤と青の花が咲き乱れている柄)を購入し、ちょっと大きかったのでいろいろ縫って着て行ったら評判こそよかったが、皆がカラータイツ、ヘッドバンド、レッグウォーマー及びレオタード姿なのでちょこっと浮いていた気がする。私のは、80年代のプロムドレスなんだそうだ。

あと、やはりこういう時の格好にスタイルが出るもので、Policy Forum主催の、なんかそれこそ『トーマの心臓』にでも出てきそうな見た目と口調のおにーさん(2年生)がジッパーの沢山ついている革ジャンで登場。私に、「MCCよりもっと楽しいことやろうぜ。起業とか起業とか」なんて言ってくる。「自分だってサマーはMKンゼーだったくせに」とやり返したら、「それもそうだが、どうせなら一緒にどうよ」だと。ここでは挨拶代わりみたいなものだ。

MBAの最初の一ヶ月のせいかもしれないし、Sloanという学校のカルチャーなのかもしれないが、この空間には人と人のあいだの未分化の好意みたいなものが常に漂っている。別に酔ってなくても親しいクラスメイト同士の挨拶のデフォルトは握手ではなくハグかヨーロピアン風のキス(両ほっぺにちゅってやるやつ。ブラジリアンとヨーロピアンに多い。男女関わらず)だし。でも、それが人々を素直にし、頭をこじ開けられる感覚も楽しませているのだと思う。未分化だろうがそうでなかろうが、好印象を持つ人間の話でないと人は聞かないからだ。よって、在校生のあいだで何か化学反応(偉大なイノベーションとか)を起こしたかったら、MBAのAdminはそれこそみんな仲良く!なんて空気を醸成する必要があるんでないか。

酔ってるし、取り留めがなくなったのでそろそろ締めくくろう…。

授業開始から一週間。


いつも癒されてます。

早速いろいろあっぷあっぷな状態だが、別に他の人々も同じ印象なので特に心配はしていない。

経済専攻と米国公認会計士という立場上、必修授業の経済と会計はなんかもうテキトーにやり過ごし、その分を負担がめちゃめちゃ強いEMとかにあてようかなと考えている。

今日はコンサル部の説明会があったんだが、皆なんだかものすごく新入生などの就活を手伝う気満々で、やる気に満ち溢れているあたりがかなりすごい。コンサル以外の就活も普通にしたいんだが、Sloanを取り囲むこの毎日WKTKなノリに呑まれてStart Upなどに潜り込んでしまいそうでどこか恐ろしい。やっぱり心のどこかで、ルーク氏のぶっ飛んだアドバイスを引きずっているのだろう。

今のところ、Sloan卒業したらすぐ起業することに迷いがないジェントルマン約5人(ここにはルーク氏も入る)、レディ1人を毎日コンタクトするレベルの友人圏に確保しているので、そこから間接的にいろいろ働きかけていこうか。

あと、Communicationなど本気で役に立つ系の科目ならいざ知らず、経済とか会計とかの教科書は必要に迫られない限りまじめに読まないことに決めた。浮かせた時間でケースだけ読めばいいではないか。DMDに関してはさすがにちゃんとスキミングするけれども…。

授業後、女の子数人で80年代というテーマの(アメリカにはよくある)C-function(パーティのこと)用の衣装をファンキーな倉庫みたいな服屋へ買いに行き、その道すがら大学卒業後からずっとベンチャーばかりやってきたという、ものすごいお洒落なガイアナ系アメリカ人の女の子と意気投合した(これがレディ1名の内訳w)。やっぱりMBAは男のが目立つので(6割なはずなんだが、肌感覚ではもっと多い感じ。マッチョな意味でスペース取る人が多いからだろうか?)ガールズトーク要因が増えるとほっとするな。

なんか愚痴っぽくなってしまったが、そろそろDMDとかに戻ろう。

Enterprise Management Track (EM)とねこねこ日記


今年出来たばかりのEnterprise Managementは仕事量的には相当のa biach and a halfということが判明してしまったが、実際の大企業からスピーカーを招致して毎週彼らの会社のケースを詳細に教えてもらい、教訓について考え、その後タダディナー(しかも美味。デザートまで美味。)でネットワーキングをするという内容なので楽しいかもしれない。

しかも、よくあるエクゼクティブがテキトーに経験とかを調子よく話してくるようなタイプのスピーカーではなく、その企業がマジで直面した、実際めちゃくちゃかっこいいとは限らない問題なんかを、一緒に働いたコンサルともども真剣にプレゼンしてくれるなんて、ビジネス初心者としてはものすごい新鮮で有難味のある経験をさせてくれる授業内容だと思う。

と、ただでさえ色々宿題ありすぎな中を無理やり書いているので今日も短めで。

代わりにねこねこ写真をのっけておくので…

うちのお姫様

うちのお嬢様

Club活動もろもろ


木曜のClub Pitchは、50もあるSloanのClubすべてが、1分ずつの持ち時間を最大利用して新入生にアピールして新入部員を募る楽しいイベントだった。

どうせ私はコンサルのインターンシップを取りに行く気満々で、ケース面接のプレップがやたら充実しているというManagement Consulting Clubに入って最初の1学期は普通にやり過ごすつもりだったんだが、気がついたら調子に乗って以下のClubにサインアップしてしまった。

- Policy Writing Club- 米国内外の政策、社会問題などについて文章で提案を書いていくClub。めちゃめちゃオシャレなNerdyぽいプレゼンターがやたら印象的で、ちょっと知識不足分野でもあるので関わってみることに。あと、ブログを書き始めて調子に乗っているので、何かの形で発信することを強化してみたいとも思ったり。

- Social Impact Club- 2学期以降からちゃんと活動してもいいよと言ってくれたので教育関係のサブグループにサインアップ。

- Management Consulting Club- これは予定通り。

あとVogel塾とかにも参加予定なのでこれ以上のオーバーロードは自粛しますた。