米国社会人ライフ

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米国社会人ライフall over the place


一晴がアメリカで社会人ライフをスタートさせてから、もう2年半になる。

ありえない。

話には聴いていたが、この社会人スタート後の時の流れが恐ろしすぎる。

色々あって、今は男性二名(Scottと偏食王)と2LDK、トイレ・バス別の若者二世帯住宅(笑)に住んでいるのだが、忘れないうちにそのすったもんだの経緯を振り返っておこうと思う。要約すると、「色々あった」なんだけど。

2009年の初夏。
現在の職場である米国某ファームより内定を頂き、Dukeを無事卒業して、OPT(留学生が卒業前後に1年くらい働けるビザ)申請して、7月入社の前に日本でのんびりしようと帰国。久々に会う旧友たちと遊んだりしてたら、同期採用されたSちゃん(東南アジア華僑。♀。大学で日本語をとっており、日、中、英、印の四ヶ国語が話せる)から連絡が。

彼女とルームメイトになることに決める。
(ちなみにこの時点で彼女とはFacebookと電話だけの関係)

2009年6月
申請していた書類がいつまでも来ない。
一体どういうこと、と問い合わせてみると「明らかにおかしい」
結論から言うと、OPT書類をお役所になくされたため、7月の入社日に間に合わない!!!OH NOOOOOO!
これで内定切られたらどうしようと滅相慌てて内定先に連絡。

私を雇ってくれたボス「なに、渡米できない?まぁ、よくあることだ。日本オフィスで一端働かない?」

幸い、2009年は米国でも就職氷河期だったので、就業ビザ(H1の枠が埋まらず、5,6月から申請しても余裕で取れるんだとか。(2007年や2008年は、逆に外国人採用がやたら多く、抽選に当たらないと内定をもらっていてもアメリカで働けない状態だった)

ここでSちゃんに7月入社できない旨を伝え、ルームメイトを他で見つけてもらうことに(まだ時間的余裕があったのであっさり快諾)

で、私が日本でのんびりインターンしてると、米国駐在中のボスから電話が。

ボス「君、せっかくだから日本で1年くらいどう?」

私「まじすか」

ここは悩んだ。相当悩んだ。東京オフィス楽しかったし日本で人脈作るのは一応いい機会だと思ったから。けれど、ここで東京に落ち着いたら二度とアメリカには行けそうにない気がしたのだ。実際、過去のビザ難民は皆、日本に落ち着いてしまった。

そしたらSちゃんに同じ話が。Sちゃん快諾。おい…。

「そういうわけだから、代わりに一晴が私のルームメイトと家を引き継いでくれればいいよね?」

その時にはもう同じ大学出身のルームメイトを見つけていた彼女。
借家の1年契約にサインもしてしまった彼女。

しかし、その私が引き継げと言われたルームメイトは、
なんと、物理PhDを目指す、男。

その話を聞いて、うちの両親ブチギレ(うちは一人っ子なのでちょっぴり過保護だ)。

私「っておい、男じゃねぇか!」
S「いや、アメリカだと普通じゃん?」
私「アジア的には普通じゃなーい!てか、うちの両親切れてるし。ママは泣いてるし」
S「いや、いい子なんだって。写真みてみな」

彼、Scott君は堂々たる体格の優しそうなハンサムだった。

私&ママ「か、かっちょいい…」(ここでママが5割くらい軟化する)

私「とりあえず時間もないし、短時間だけそこに住みながら一人暮らしの家探すしかないじゃん」

ママ「わかった…でもママもついていくからね!」

私「お、おう…」

Scott君は只者じゃなかった。
13時間のフライトでへとへとの私たちをにこやかに空港で出迎え、食材、生活用品、家具、その他の買い出しに快く車を出してくれたばかりか、全ての家具を「組み立て大好きなんですよ♪」と家に着いたばかりなのに組み立ててくれる。

しかも、ママの手料理が大好きで、キムチだろうがピータンだろうが豚足だろうが、何でも美味しく食べてくれるのだ。

彼は、ちょっとそこらにはいないような、菩薩並の良い子だった。

ママ「あんたねぇ、こんないい子手放しちゃだめよ!!!」

私「これを180度の転向というのか…」

私もママも彼の人柄に心酔してしまったので、入居1週間くらいで本気でルームメイトすることを決心。

その後のことを考えても、人生ベスト5に入るほどの良決断だったと思う。

そんな折に、大学同期で、たまたま同じ都市で働き始めていた偏食王と再会。

偏食王がうちのアパートメントに入居するまでに恋愛沙汰とか犯罪沙汰とか修羅場とかいろいろあったけど、それはまた別のお話。

1 Comment to "米国社会人ライフ"

  1. Santi Chandra's Gravatar Santi Chandra
    02/13/2012 - 6:44 AM | Permalink

    Lol this is amazing!

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