GMAT感想(ぐだぐだ)

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GMAT試験の備忘録。

MBAを受けようと思ったのが2011年6月で、同じ頃に勉強を始めた。高校時代にTOEFLとかSATやって、Dukeで大学生活送っただけあって、TOEFL免除、勉強時間も1ヶ月くらいで済んだので、参考にならないかもしれない…。

ちなみに、書籍情報やもっと役に立ちそうな勉強法はネットに転がっているので、本気でGMATスコアを上げたい人は、こことかここを覗いては如何。

勉強を始めたのはちょうど、試験1ヶ月前。 恐る恐るMba.comからダウンロードした本番そっくりの無料ソフトで試し受験。

このPowerPrepとかいうソフトは本当によくできていて、GMAT本物システムのように前の問題の正否で次の問題を流してくる。だから、そこで取れた点数は本試験との相関性がかなり高い。実際、勉強をはじめて2週間足らずで受験した偏食王が本番前夜にとったスコアが、そのまま本番のスコアとなった。780点のAWA6点。やつには勝てない。

私はとりあえずそれを受けて、初回で700を取った。Math 50のVerbal 35。 もっと多大な苦労を要すると思っていただけに拍子抜け。本番でこれだけ取れれば御の字なので。

Verbalは間違えた問題の大半がSentence Correctionという文法問題で、私と違って英文法をちゃんとやった人はそこまで苦労しないかも知れない。TOEFLでも日本人が得意なのは今は無き文法セクション、という定説があったしな。自分はそれだけが最後まで苦手だったけど。問題は、このSCがVerbalの半分を占めたことだ。というわけで、私の勉強時間はほとんどこれに費やされた。Readingとcritical reasoningは余程難問でない限りサクッと片付けられたのは幸運だった。いつも英文をいじる仕事をしているからだろう。仕事万歳。

Mathは最初から50点だったので勉強しなくていいよと誰かに言われたがそうも行かず。むしろ幾何のピタゴラス定理とか因数分解とか素因数分解とか中学受験~中学初期の数学が自分の中から消えてなかったことに感激した。こんなところで役に立つとは。ちなみに高校数学はあんまり出ない。順列と組み合わせが低い確率で出るくらい。SinCos等はない。

GMATはCPAなど知識系の試験と比べると相当トリッキーな試験だ。「今までどんな知識を積み上げてきたか」の要素、ゼロじゃないけどかなり低い。むしろ、「今のお前の脳みそのパフォーマンス」を常に測られている気がする。VerbalでもMathでも、それは変わらない。

もちろん、問題を多量に解いて形式と時間配分のクセに慣れることは重要だし、忘れかけた数学知識を呼び覚ましたり、最低限の文法や熟語を覚えるたりすることも大事だけれど、それらが全て頭のどっかにある状態なら、極端な話、「それ以上勉強しても仕方ない」のだ。

私はだから、試験前々夜と前夜で合計8時間くらい好きなドラマを見て過ごした。PowerPrepで前日に出したスコアは710点。1ヶ月で10点しか伸びなかったのか!!と悲観せずむしろ安定してこれくらい出せるならいいやと前向きに考えることにした。

酒はさすがに飲まなかったが、代わりにグレープフルーツのジュースをがぶ飲みし、正直「もうどうにでもなーれ」だった。試験前夜に頭を使いすぎて、翌日になって「頭に薄い膜が張ってる感じ」の状態を回避するのに全力を使った。

試験当日もなるべく勉強はせず(ウォームアップに順列組合せの問題を1問くらい解くといいらしい)、会場行っておでこに目が覚める薬を塗りたくって「さっさとこんなアホなことは終わらせよう」みたいなテンションで臨む。

本番中、途中で「Mathは終わったな」と思った。時間配分を間違えて10分くらい余らせた上に、面倒な幾何問題をGuessで飛ばしたら、「正方形の面積は36です。四辺の合計はいくらでしょう?」なんていう小学四年生問題が出たとこでもーないと。「仕方ない、もう一度受けることも覚悟しよう」とパニックを沈めつつVerbalに移ったら意外と手応えがあり、もしかしたら相殺できるかも、と思いつつ点数確認。
うざいことに、この時期は次期GMAT用の試し問題に受験生全員を30分付きあわせるプログラムの真っ最中で、私の試験にカウントしない変な問題を散々やらないとスコアを見せてくれない。表とかグラフを見ながら結論を出す総合問題チックなやつなんだけど明らかに面倒なのでマイミク諸君、GMAT受けるなら今のうちだ。
で、スコア。つぶやきにも出た通り、Math 50 Verbal 39の730。

模試の出来を上回る結果にブースの中で軽く挙動不審な小躍り。試験監督は毎日こんな悲喜こもごもを観察してるんだろうか。Mathが終わってなかった件は、おそらく運だろう。間違えた問題も小学生の問題も、きっとスコアにカウントしない実験問題だったに違いない。そんなのが10問くらい実際のテストに混じっているのもかなりうざいんだが…。

先輩にも偏食王にも、680~700取れてればいいよ、と言われていたのでもちろん満足している。1ヶ月勉強したのも、スコアが30点上がったんなら悔いはない。「何でお前、そんな苦労してないんだよ」という声が聞こえてきそうだが、「英語の標準テストを含むアメリカの受験」が初めてじゃなかったから、に尽きる。SATの方が余程絶望的だったんだぜ。GMATは純ドメでも4,5回目に700点台出す人多いけど、SATのVerbalはありえなさすぎて私は何ヶ月も勉強しておっかない米軍基地に潜り込んで、3回受けてやっとVerbal640だったので…。つまり洗礼済みなのだ。だから私のこれは受験者にはあまり役に立たないだろうなと思いつつ書いているが、備忘録なので勘弁して下さい。

あ、帰国生などのMBA受験者は、これを読んで、「なーんだ、こんなテキトーでいいのね」とある程度の安心感を持って臨まれたらいいんじゃないんでしょうか。はい。

Manhattan GMAT Set of 8 Strategy Guides, Fourth Edition (Manhattan GMAT Strategy Guides)


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