旧友とHOMEと家族概念と教育と・・・宿題。笑。

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旧友とHOMEと家族概念と教育と・・・宿題。笑。all over the place


昨日は宿題も簡単だし(経済と会計なので過去の貯金。DMDも実は過去の貯金?)、さっさとやってマサチューセッツ州のIDをいい加減取りに行ったり(でないと酒飲みのシチュエーションでいちいちパスポートを出すハメになる)、大学時代の親友で、ボストンでたまたま働いてるのに再会したり、いろいろあったんだけど気がついたら寝落ちしてて書くの忘れたw

大学時代の親友は北京ネイティブ。チャイ語で会話するときはがちべらんめえ(北京アクセントを説明するとき、べらんめえというのがいつもしっくり来ると思ってる)。Duke大と北京大同時合格するような超エリートで、大学卒業後もまっすぐ某ウォール街投資銀行へ行き(2009年卒業なのに!)、投資銀行からPEへとまたすんなり転向できて、傍から見ると成功してるんだが、なにか物足りないらしく、北京へ帰りたいという。

私「なんで?帰ったら二度とこっちに来れなくなるよ」
彼「かまうもんかい。結局は故郷がいい」

彼との会話は英語なんだが、故郷というのはHOMEで表現された。

私はHOMEとか言われると正直困る。アイデンティティ・クライシスとか青少年期に乗り越えるべき問題が残留しているわけではなく、単純にそんなものはない。生まれた所が寒すぎて祖父母はリゾート地へ引っ越してしまったし、祖父母以外のアクティブな親戚はいない。リゾート地には12歳の頃から毎年祖父母の顔くらい見に行っているが、地域に根ざした付き合いは皆無だ。そこで出会った叔父の元同僚の息子(カナダ移民)とは恋人だったこともあって少しはあの地にも意味があるかなと思った時期もあったが、現在は顔も見たくないのでチャラである。

日本に至っては、小学校時代に住んだ東京23区西南部には黒歴史しかないし、唯一母校と思っていた日能研大森校は統廃合されてしまったし、両親が中高近辺に買った家は大学行く前から6年住んだけど、中高時代の友達は私立なため皆家がぜんぜん近くないので地域性は皆無である。隣近所の名前すら知らない。

渡米してからは、Dukeの微妙な寮が毎年変わるため論外で、Scott君と偏食王とかなり居心地よく住んだAtlantaの家が(3年くらいしか住んでないのに)、なんかもう自分の家!な気がしてくる。でも、私がいた部屋には今、早寝早起きな高校教師の女性が住んでいてScott君にごはんとか作ってくれるわけじゃないらしい。この前彼に、ああ寂しいよとつぶやいたら、僕も寂しいと返してくれた。しかし彼は今、ナタリーポートマン(の幼少期)似の婚約者と毎週会える距離にいて、一緒に子猫も飼い始めたらしいのでとても幸せそうだ。

いずれにせよ、Scott君はベストフレンドみたいな位置というよりは、擬似親戚、というに近い。今度からそう呼ばせてもらおう。いとこ養子とでもいいのか?w

養子といえば、この前某クラスメイトに兄弟とかいるのか、いいなとぼやいたら、「五人兄弟の長男だけど、俺の下の四人は全員養子」と衝撃(だったのは私だけで、本人にしてみれば普通の)告白をされてしまった。私の知る非米国人の養子ケースは、優秀な大学生だったひとり娘を不幸な事故でなくして朦朧としていたときに女の子の赤ちゃんをReplacement(なのかは争点があるが)ぽくもらってきたファミリーフレンドで、「自分の子供+養子」という発想はなかなかない。

彼の弟妹4人は全員、里親システムから迎えたらしく、虐待や不安定さ(施設と違って容量が少ないので子供が里親都合でよく入れ替わる)で悪名高いシステムについては、いろんな人から「施設のがマシなんじゃないの」と言われている。実際、下の方の子たちは、彼の家に迎えられる前、まだ幼児だったのに里親に骨を折られていたりしたそうだ。彼の母もそのシステムのサバイバーなので、「自分の子も産んだし、これ以上は、温かい家を既に必要としている子供たちを養子にしよう」ということになったらしい。この考え方の人々は、多数派とは言わないが一般的ではあるとか。

でも、虐待が蔓延っている米国の里親システムから実際に養子を迎えるためには厳しい審査を通過せねばならず、数年の歳月と真っ白の経歴と(例えば立ちションレベルの軽犯罪歴もアウト)が要求される。国内の善良な市民もたまに審査をパス出来ず(もちろん他の理由もあるが)、中国や韓国から、例えば貧しい農家などで生まれた望まれぬ女の子などを遠路はるばる迎えてきたりして、そういう子が成長して偏食王のコンサルファームの同期になってたり、私のSloanの先輩になっていたりする(もちろん聞くに堪えないほどこじれたケースもあるが)。

一部の米国で親になる人たちにとって、子供は自分の命の延長でも投影でもなく、18歳まで家で成長を手助けし喜びを与えられる対象、たいてい寮生活になる大学以降は物理的に(ケースによっては経済的にも)独立して、どこか大人同士の友達みたいな対象であることがある。子供の人生は子供のもの。大人になると言い方は悪いが、どうせ「仲の良い他人」ぽくなるので、生物学的にに自分の子かどうか気にしない人が大量にいる文化なんだろう。

調子に乗って書いてしまったが、気がついたらElectiveのOperation Managementの課題が水曜Dueなので今日はこれから結局宿題だらけ…。

Kendall近くにOpenしたレストラン。量は少ないが、味は美味しい。

5 Comments to "旧友とHOMEと家族概念と教育と・・・宿題。笑。"

  1. izumi's Gravatar izumi
    09/16/2012 - 1:24 AM | Permalink

    楽しくブログを拝見してます
    ところで一晴さんのアイデンティティは結局どこに置かれているのでしょうか?
    10代に乗り越えるべきクライシス(笑)真っ只中なので参考にさせてください
    授業でお忙しいでしょうから、一晴さんがお暇なときにでも教えてください^^

  2. izumi's Gravatar izumi
    09/21/2012 - 10:22 AM | Permalink

    明確で素早いお返事ありがとうございます。返信が遅れてしまいすみません。
    1~4ほぼ全面同意です。
    自分と同じような経験をした人がいるんだと知って少しすっきりできました^^

    一晴さんとかなり近いBGですが、生まれも育ちも日本の私は、親の方針でいわゆる”国語”を教えてもらえず、日英しかまともに喋れません。
    一晴さんのコメントを読んで、そこがクライシスから抜け出せない原因なのだと思いました。語学は大事ですね。

    小中高でかなりいじめられたので、帰化後は、自分のEthnic originを隠すようにしています。が、もう日本人らしく振る舞うのに疲れました笑
    そろそろ日本脱出したいですw

  3. izumi's Gravatar izumi
    10/02/2012 - 8:24 AM | Permalink

    和僑カフェへのお誘いありがとうございます!
    実は大学で留学する予定だったのですが、金銭的な事情で流れてしまい今に至り、しかも数日前に国内大学院に合格してしまったため(そのせいで返信がままならなかったのですが)、次の留学は先になりますが、それでも参加して大丈夫ですか?

    一晴さんのご両親はうまくバランスをとることをのぞまれていたんですね。うらやましい限りです。適応した一晴さんの才覚も素晴らしいです。
    私の父は、親日家だった祖父の影響で、私に日本で完全日式教育を受けさせ、さらに家庭内でも日本語を強制することで、日本人にしようと目論んだようです。その代償を予測していた母により私も「やられたらやり返すように」訓練されましたが、私立小で暴力は良くないのでw、よくお呼び出しがかかりました。笑

    公立校の経験はありませんが、私立も似たようなものだと思います。
    最近の一晴さんの記事にも少し関連しますが、日本ではDiversity教育が殆どなされていないため、”違う人(民族・宗教・イデオロギー・体質など)”への学校側の体制がしっかりしていなければ、差別・いじめと学校側の無関心は、経験上、私立でも至極当然の現象です。なので私は公教育にとどまらず日本教育全般がキライです。

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