近況報告及び中国旅行記Iの続き。前回はこちら。
6月下旬ー7月初旬 北京を離れて一瞬だけ祖父母の住む、山東省のリゾート地へ。
リゾート地と言えば聞こえはいいが、要するに新興中規模都市で、そのためか?中国では珍しく綺麗な海水浴場を誇る。確かに水はとても綺麗で、胸まで入っても足元に魚が泳いでいるのが見えるレベル。だが、海水浴場以外は特に楽しいスポットもなく、6月中は寒くて泳げやしないので、偏食王が退屈するといけないと、2泊3日の短い旅にした。メインイベントは、私の数少ないけれど、とても仲の良い親族―母方の祖父母と叔父夫婦と従弟―に婚約者を会わせることだ。
だが、思いがけず偏食王はこの田舎リゾートを気に入ってしまった。北京の大気汚染っぷりに喘息の発作を起こしかけていた彼は、飛行機から降り立った瞬間より、透き通るような青空の下、かすかに植物が香る空気を胸いっぱい吸い込んで、「生き返った」と呟いた。
祖父母とや叔父家族とは至極和やかに羊鍋などを囲み、言葉が通じないながらも彼のキャラの可愛さは理解してもらえたのでよしとする。黙ってても老人と子供にモテるタイプはモテるんだなと再認識。
次の日は、ちょっとわがままを言ってStudio Pictureを一緒に撮ってもらう。中国のカップルは結婚式や披露宴はまだ割りと一般的ではなく、そのかわりプロメイクをしてプロ撮影するのがスタンダード。クオリティに比してだいぶお得なので(人件費のせいで)いろいろとおすすめ。諭吉3枚で衣装4つくらい。
7月初旬 上海及び香港へ。そして東京。
偏食王が、小籠包にはまった。かなーり、身も世もなくはまった。おかげで、豫園の一番の老舗と言われる南翔小籠包店に2回も通うことに。北京ダックは一番老舗の全聚徳では2時間待ちの上に、オーバープライスだと言われているが(ちなみにこっちは便宜坊というところで食べた。普通に美味だった)、南翔は面白いprice discriminationがされていておかげですぐ座れたのでリピーターに。どういうシステムかというと、1番人気の蟹味噌小籠だけを出す2階、他に4種類違う味を出すけれど値段が15%上乗せなのが3階、さらに20種類くらい違う小籠包を楽しめるが、値段も跳ね上がるのが4階…と続く。もちろん混み具合も値段に反比例する。偏食王は、蟹味噌が嫌いなので、豚肉小籠包が出る3階に座ったのだが、「ユダヤ人だから豚肉には抵抗がある」ってどの口で言ったんだか。
その後、マンハッタンぽい上海の南京路を練り歩いたり、アジア料理を食い過ぎて精神的にうんざり気味の偏食王のピザハットに付き合ったり、香港では無駄に綺麗なホテルで夜景みたり旧友と再会したり、など盛りだくさんの旅であった。
が、香港では英語と標準中国語を解するのに広東語が通じないのが思ったよりuncomfortableで不思議。未だに広東語では、「九陰真経」と「東方不敗」の二言しかちゃんと発音できない。ちなみに、この二言を理解するブログ読者の方とは是非お友達になりたいw
そんなこんなで、東京へ帰着。散々Twitterで日本の教育やら就職事情をDisってきたが、にこにこ優しいサービス業のおねーさんたちといろいろ清潔な街と無糖のペットボトル茶に癒されまくって、なんかものすごい申し訳なくなり、「Disってごめんよーーー!」と叫びたくなったのはまた後日の話。
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