しばらく滞在するのでシリーズ化しようかなと。
諸事情で会社名は明かせないが、ベイエリアのいけてるスタートアップにコールドメールでアポをいれて突撃訪問するという実にコンサバな私らしくないことをしていた過去2日間だったんだが、予想をはるかに上回る楽しさで頭がくらくらしている。
もとはと言えば、ルーク氏の「会いにいけばいいじゃないか」という爆弾提案に失うものの少ない学生身分からくる向こう見ずさで乗っかっただけなんだが。
「相手にされるはずがない」といろんな人に警告されてはいたものの、思った以上に返信率は高く、会話はフレンドリーで、個性的なしゃちょーさんたちから受ける刺激も強く、何よりこの先につながる何かを築けた感及び自分の突撃経験値を胸にとりあえず次のステップに無事に進める。こういう対人系の成功体験がとても欲しかったところでもあるので余計に。
で、スタンフォードGSBの寮にいるわけなんだが、感想をひとことで言うとやっぱし・・・・・・違う。
まだ授業などには潜り込んでいないものの、建築からしてHarvardとかYaleとかDukeみたいなクラシック風味満載のゴシックとか煉瓦建築ではなく、スペインとか南欧系のリラックスした建築が椰子の木にめちゃめちゃマッチしていて、郊外型だから空気も良くてもちろん天気もいいのでなんだか早速帰りたくない。
あと、白人の兄ちゃんなのに私のように中日英語のトライリンガルというありえない個体が偏食王の隣に住んでたりとものすごい出会いもあったり。
一緒に映画『リンカーン』を観たけれど(バンパイヤハンターじゃないやつね)、あれは傑作なのでお勧めです。私が観たあと気が滅入り過ぎて過呼吸を起こした忌まわしい映画、『There will be blood』と同じダニエル・ルイスが主演なんだが、こちらの大統領はとても親しみが持てるキャラで、主観的にしかこういうのを評価できん私からすると名演だと思う。正しいと信じている法案でも、説諭説得ではどうにもならないなら賄賂根回しと清濁両道で闘い、事を成したあとは木枯らし吹く胸を抱きつつさわやかに微笑む感じは、どこか中国時代劇のばりばり政治系の『雍正王朝』『貞観長歌』あたりを思わせる。とりあえず、狸親父賛歌みたいな映画でもあるのでそういうのが好きな人にはおすすめです。渋いです。
いろいろ言葉が足りないが、宿題もやんなきゃなのでそろそろ打ち切ります。
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