入学式というほどフォーマルなものはないが、Commencementという名のホテル会場に集まって朝飯(タダ)を食しながら、終わったあたりでMIT学長及びDeanのスピーチが続く儀式から月曜の朝は始まった。
たぶんその場にいたほとんどの新入生が、Head DeanのDavid Schmittleinの言葉にどこか揺さぶられたのではなかろうか。最たるのは、以下(exact wordsではなく、うろ覚え)。
― Your strength can be your biggest hindrance to your growth and success. Strengths narrow your growth. During your time at Sloan, you should get out of your comfort zone and find yourself new strengths.
― If you continue to walk the straight path that took you to Sloan after you leave here, then you did not experience Sloan to the fullest.
曰く、Sloanに入る前の自分の強みや得意分野ほど、その持ち主のの成長を妨げるものはない。そこに留まっている限り、限定されて居心地のいい場所を出ていないからである。おのれの新しい可能性を探っていないからである、と。そして、Sloanに来る前に歩いていた道を、卒業後もまっすぐ歩くなら、その人はSloanを正しく経験し、成長していないことになる(うろ覚えの更に意訳)、と。
入学前のエッセイでは、自己の強みと夢と希望をこれでもかと繋げて言語化してきたが、そういえばオチはいつも、「▲▲が得意なのでXXになりたい。XXになるためには○○が必要だけれど、拙者はまだ○○を学ぶ機会がなかったので、貴プログラムで是非学びたく…」だった。今現在で足りないと思っているもの、意識してもいないけど強みとして認識していないことを発見し、研究し、苦痛を伴う掘り下げ方をして成長しないとSloanに来た意味が無い。そして、入学前に思い描いていたそのものの道に進むのも、ちょっとつまんなさすぎるだろってことなんだが、私には結構響いた。
私には正に、得意分野(語学、会計、記憶力、グローバル体験、手の速さなど)を軸に道を選び、それを盾に苦手分野をやり過ごしたり回避する傾向がある。常に新しいものに挑戦するどころか、今日だって「私はこういうタイプじゃないからそれはやらない」って何回言っただろうか(注:ハイキングやスカイダイビングなのでこういうのはあまり変わらない気がするが)。
スカイダイビングそのものを一生やらずとも損する範囲は限られているが、それも含め今まで考えもしなかったようなことを「一緒にやろうよ」と誘ってくる仲間に恵まれた環境は人生にどれだけあるだろうか。学業に関しても課外活動、就活に関しても、リミットを越えるほど貪欲に行かないとやはりここは嘘だろう。
と、気持ちを新たにしたところで、必修科目のクラス分けが決まった(Oceanという)。私は、Indian Oceanで、その日の活動はほとんどすべてこのグループで行われた。相変わらず多彩なメンツ。MIT Sloanの特徴としてよく言われることだけれど、ほんとみんな優しいキャラなんだよな。Dukeとは大違いで(笑)。必修科目を一緒に乗り切る仲間のCore Teamも決まったんだが、彼らについては明日のチーム活動後に報告したい。
さて、前後するが、猫の話。日曜に結局シェルター戻って、なんと2匹ペアをもらってきてしまった。親子でも兄弟でもなく、シェルターでたまたま仲良くなって離したら死ぬ!ってレベルになったため、「一緒にもらってあげなきゃ一匹もあげません」とセット販売されていた、このペアを。
大きい1歳猫♀の方は、長毛で優雅。結構な美人さん。Echoと名づけました。
まだ4ヶ月という子猫♀の方は、アメショがちょっと入ってんのかな?ボブで灰虎で、ちょっと小憎らしいけど愛らしい。Shadowと名づけました。
お迎え2日目にして私のベットで並んでおねんね…そろそろ寝るから返してね。
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