最後の課題レス土曜日

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最後の課題レス土曜日all over the place


来週月曜から、朝8時ー夜7時までぎっちり拘束されるオリエンテーション週間が始まる。その後は、ほんとにもう、ひたすらMBAぽい生活が続くのだろう。そんな日々が始まらないうちに猫の問題を処理しようとシェルターを訪れるが、たまたま成猫(1歳以上)は無料!というキャンペーンをやっていた日だったので人大杉。

かるーーーく見物して感触をつかむつもりが、ものすごくフレンドリーでものすごくかわいい1歳半の猫(写真参照)と出会ってしまい、一目惚れ状態になったのに、月曜日に取りに来いという。月曜はオリエンテーションでグロッキーになっているはずな上にシェルターは遠いのでまず無理だといったら、それなら猫はあげられない、と突っぱねられた。あまりに柔軟性に欠けるのではないかと交渉を試みたのだが、なしのつぶて。

私は早々に諦めた。米国での動物愛護系の人々は、相当筋金入りのタイプが多い。ここはまだプラクティカルな方だが、猫一匹引き取るために、担当者との面接とか家庭訪問(しかもほとんど難癖に近い形で家庭訪問の末、引き取りを断られることも)を設けているところや、役所並みに書類提出を必要とするシェルターもある。こういった傾向をあまり快く思わない人も多く、お悩み相談で有名な某米コラムニストが「こういったシェルターの厳重すぎる態度はペットを望む温かい家庭をシェルターから遠ざけ、ブリーダーに押しやる原因になっている(注:米ではペットショップは鳴りを潜め、犬猫はシェルターからもらってくるか責任あるブリーダーから購入するかのほとんど二択状態。」と指摘して論争(といっても小規模な)を巻き起こしていた。猫好きな友達は「これでは人間の子供を養子に迎えるのより難しいではないか。一部のシェルター勤めのおばさんたちは、猫の保護を自分自身の虚しさに投影し感情のはけ口にしている。馬鹿馬鹿しいことこの上ない」と怒っていた。だが、そういう一部の情熱的な人々の寄付や努力で、本来ならいつまでも売れ残る成猫が飛ぶように温かい家庭(たぶん)に吸い込まれて行っている事実もある。

米では、喉から発する音量を大にした情熱的な人たちがいろんなところで身近なものを変化させている。いじめ自殺の発生に怒り狂ったPTAが州レベルでとことんアンチいじめ仕様に法律を変えたり、そんな規模でなくても公立学校のカリキュラムを追加したり、もっとささやかなものだと校内の自販機をダイエットコーラだらけにしたり。それを「声がデカイもん勝ちだよね馬鹿だよね」というのは易いが、別の見方をすればそれは「正しいと思ったことを声に出す勇気さえあれば、色んなことがなんとかなる事実」でもあり、そんな社会はどっかやはり他にはない活気がある。

なんかいろいろ伏線を張ったつもりなんだが、回収できるだろうか・・・。

1 Comment to "最後の課題レス土曜日"

  1. おん's Gravatar おん
    08/26/2012 - 2:19 PM | Permalink

    まあ、教会のサービスでさえギターが空気を引き裂くロック祭典みたいになってたりもするから、とにかく喉から発する音量を大にしたい潜在需要が多いのかな、美国は。

    ただレバノン解放のデモに軽く参加してみたら、レバノンとは人名だと思い愛を叫ぶ人がいたりしたのは残念。

    先進国は自己投影も自我肥大も、ヾ(・ω・o) な部分が多いねぇ。

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